二次創作

FGO 清姫の二次創作小説  4話

「ナイチンゲールさん、いらっしゃいますか?」 情報管理室を覗き込むと、いつもの赤い将校服を着た彼女がカルデアの端末で入力作業をしていた。 「何でしょうか?治療ですか?」 「いえ、少々お聞きしたいことがありまして」 「でしたら、優先順位は低いた…

FGO 清姫の二次創作小説  3話

「立香くん、か」 わたくしは昔無くしてしまった宝物を見つけたかのような晴れた気持ちで私室への道のりを歩いていきました。すると、前方から誰かがやってきました。。 「あら。ごきげんよう、清姫」 その人物はジャンヌ・オルタさんでした。いつも不機嫌そ…

FGO 清姫の二次創作小説  2話

「記憶喪失、か」 ダ・ヴィンチちゃんが珍しく、わたくしたちの前で考え込む姿を見せた。普段、彼女?は人前で露骨に考え込む姿を見せないのだが、今回はそのような振る舞いをする余裕はないということなのでしょうか。 カルデアの職員たちも驚きのあまり、…

FGO 清姫の二次創作小説  1話

夢を、見ていました。あれは、草木も眠る丑三つ時の夜のことでした。 わたくしは羽織物を身に纏い、自分の吐息で手のひらを暖めながら、月光で照らされた廊下を足早で歩き始めました。 私室から出ると、冷たい夜風がわたくしの髪と縁側から見える金木犀の枝…